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    レポート
    横山華山
    東京ステーションギャラリー | 東京都
    知っていたら、鼻が高い
    江戸時代後期の京都で活躍した絵師・横山華山。画壇の潮流に左右されない自由な画風と、緻密な描写で人気を博しました。しかし、幅広い画域は美術史の中では分類しづらく、今や知る人ぞ知る絵師。忘れ去られた絵師・華山を紹介する初の回顧展が、東京ステーションギャラリーで開催中です。
    会場風景
    (左から)《六代横山喜兵衛像》前期展示 / 《牛若弁慶図》天明9/寛政元年または寛政4年 前期展示
    (左から)《蝦蟇仙人図》 / 曾我蕭白《蝦蟇仙人図》ボストン美術館蔵
    (左から)《日の出・波に鶴図》ボストン美術館蔵 / 《鍾馗図》ボストン美術館蔵
    《松竹梅・鶴龍虎図》前期展示
    (左から)《虫干・土用干図》 / 《小児手鞠図》 / 《七夕舞図》いずれも前期展示
    小澤華嶽《ちょうちょう踊図屏風》細見美術館蔵
    《祇園祭礼図巻》
    《花洛一覧図》京都市歴史資料館
    東京ステーションギャラリーを皮切りに、横山華山の初の大回顧展が巡回します。ボストン美術館などに渡った作品も里帰りし、総展示数は約100点に及びます。(前期後期で展示替え有)

    展覧会では、画題によって画風を変えた華山の作品を、6章に分けて展示。ここでは、特に見てほしい「華山の世界」をピックアップしてご紹介します。

    1章「蕭白を学ぶ」では、華山が影響を受けた絵師・曾我蕭白の作品とともに、出発点となった作品が展示されます。

    華山が模写した《蝦蟇仙人図》は、蕭白の不自然さを修正し、仙人と蛙を自然な姿態で描き表しています。ただ模写をするだけではなく、憧れの蕭白を超えようとする強い意志が見て取れる作品です。

    4章「山水」では、華山の名を一躍世に知らしめた作品《花洛一覧図》を展示。華山の緻密な筆遣いが堪能できます。当時の知識人である斎藤月岑が、江戸の絵師たちにも大きな影響を与えたと伝えたと『武江年表』に記しています。



    そして華山と言えば、風俗画。花見などの伝統的な画題に華山独自の視点を加えて表現。身近な場所や文化・行事を詳細に描いた作品は、人々の共感を得ました。

    中でも祭礼図は逸品。6章に展示されている《祇園祭礼図》は、江戸時代後期の祇園祭の全貌を、上下巻約30メートルにわたって克明に描写。華山の集大成ともいえる絵巻物です。

    山鉾が詳細に描かれた《祇園祭礼図》。山鉾「鷹山」は、1826(文政9)から200年近く‘休み山’になっていますが、この画巻を参考にして復興を目指す動きが出るなど、歴史資料としても注目されています。

    華山の弟子・小澤華嶽の《ちょうちょう踊図屏風》の展示は、東京展のみ。こちらは、1839(天保10)年の春の京都に住む人々が、前触れもなく思い思いに仮装をし、昼夜問わず踊り狂う様子を描いた作品です。

    紋付き袴のお役人が、茫然と立ち尽くしている様子もユニークです。残念ながら、華山はこの踊りを見ることなく亡くなりましたが、もし生きていたら格好の画題となっていたことでしょう。

    見れば見るほど、惹き込まれる華山の世界。間違いなく、今年注目の絵師です。この機会をぜひ、見逃さないでください。

    [ 取材・撮影・文:静居絵里菜 / 2018年9月21日 ]

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    ソフィー リチャード(著),山本 やよい(翻訳)

    集英社インターナショナル
    ¥ 2,376

     
    会場
    会期
    2018年9月22日(土)~11月11日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~18:00
    ※金曜日は20:00まで
    ※入館は閉館の30分前まで
    休館日
    月曜日(ただし、9月24日、10月8日、11月5日は開館)、9月25日(火)、10月9日(火)
    住所
    東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅 丸の内北口 改札前
    電話 03-3212-2485
    公式サイト http://www.ejrcf.or.jp/gallery/
    料金
    一般 1,100(900)円 / 高校・大学生 900(700)円 / 中学生以下 無料

    ※( )内は前売券料金(7月14日~9月21日まで販売)
    ※団体料金は、一般 800円、高校・大学生 600円
    ※障がい者手帳等持参の方は100円引き(介助者1名は無料)
    展覧会詳細 「横山華山」 詳細情報
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