インターネットミュージアム
美術館・博物館・イベント・展覧会 インターネットミュージアム
  インターネットミュージアム  >  取材レポート  >  市民からのおくりもの2018

市民からのおくりもの2018

■2年分の「おくりもの」から、厳選公開
【会期終了】 ミュージアムの核ともいえる、コレクション。華やかな企画展が「顔」なら、コレクションは「身体」といえます。近年、収蔵されたコレクションを紹介する、江戸東京博物館では恒例の展覧会が開催中です。
ミュージアムに新たに加わったコレクションの一端を披露する本展。昨年は珍しく開かれなかったため、今回は2年ぶんの収蔵品の中から、特に注目される作品・資料が厳選されました。

展覧会は5章立てで、第1章「江戸の名所 亀戸梅屋敷」から。亀戸梅屋敷は、江戸の梅見の名所で、1910年(明治43)の水害で閉園するまで、多くの人々に親しまれました。

歴代、梅園を管理していた安藤氏のご子孫から、梅屋敷の看板や江戸城出入りの鑑札など、貴重な資料が寄贈されました。

ミュージアムのコレクションを形成する上で、購入と同じくらい大切なのが、寄贈。江戸東京博物館にも、毎年、数多くの品々が寄贈されています。

大河ドラマで有名な天璋院篤姫に仕えた女性の父が書いた日記にも注目。篤姫の幼名は、ドラマでは「かつ」と呼ばれていましたが、「いち」である事が分かりました。

第2章は「江戸の粋を描く 絵師たちの競演」。ここのイチオシは、幕末から明治にかけて活躍した蒔絵師・柴田是真の下絵コレクションです。本画にもひけをとらない下絵や手控え類は、近年、人気を集めている是真の研究を大きく進めそうです。

歌川国芳、三代歌川豊国らの作品も展示されています。



第3章は「ひろがる東京」。明治維新で、日本の首都になった東京。近代的な街並みに改造が進むのは、20世紀に入った頃からです。

中央停車場と呼ばれていた東京駅が建設されたのも、この頃です。建設中の写真も展示されています。

日本工房による「NIPPON」は、海外に向けて日本を宣伝するグラフ誌です。国策としての意図が強く反映されていますが、デザイン的なクオリティの高さは折り紙付きです。

第4章は「『会水庵』ゆかりの茶器と近代の生活文化」。会水庵は、大正から昭和にかけて活動した茶人・山岸会水が建てた茶室です。展示されている自作の茶碗や書画などは、山岸会水の弟子筋の方から寄贈されました。

あわせて、働く女性の資料も。可愛らしいミニチュア衣類は、裁縫学校で学び、後に裁縫教師になった女性が作った、練習用の服です。

第5章は「風船爆弾工場の女学生たち」。太平洋戦争末期に開発され、偏西風に乗せた風船で米国本土を攻撃するというトンデモ兵器ですが、米国は化学兵器の搭載を恐れていたと言われます。

寄贈されたのは、製造のために動員された女学生の寄せ書き。東京宝塚劇場が製造工場になっていました。

この章では、戦時資料や、戦後の占領期や東京オリンピックに関する資料も展示されています。

最後に、トリビア的なお話を。江戸博は東京都の博物館ですが、寄贈者は必ずしも都民に限りません。ご先祖が東京に縁があった、などで、寄贈元は全国各地。大切に守り伝えてきた方々の意図も踏まえながら、博物館として保存・活用を進めています。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2019年3月18日 ]


 
会場東京都江戸東京博物館
開催期間2019年3月19日(火)~5月6日(月・休)
所在地 東京都墨田区横網1-4-1
TEL : 03-3626-9974(代表)
HP : http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
展覧会詳細へ 市民からのおくりもの2018 詳細情報
取材レポート
東京ステーションギャラリー「メスキータ」
メスキータ
森美術館「塩田千春展:魂がふるえる」
塩田千春
江戸東京博物館「江戸のスポーツと東京オリンピック」
江戸のスポーツと…
国立科学博物館「特別展 「恐竜博 2019」
恐竜博 2019
国立新美術館「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」
ウィーン・モダン
東京国立博物館「特別企画 奈良大和四寺のみほとけ」
奈良大和四寺
小田原文学館「「坂口安吾」ができるまで」
「坂口安吾」展
渋谷区立松濤美術館「華めく洋食器 大倉陶園100年の歴史と文化」
大倉陶園100年
千葉市美術館「没後60年 北大路魯山人 古典復興 ― 現代陶芸をひらく ―」
北大路魯山人
サントリー美術館「遊びの流儀 遊楽図の系譜」
遊びの流儀
東京都江戸東京博物館「発掘された日本列島2019」'
発掘された日本列島
国立新美術館「クリスチャン・ボルタンスキー ― Lifetime」
ボルタンスキー展
ちひろ美術館・東京「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」'
ショーン・タン展
日本科学未来館「企画展「マンモス展」 その「生命」は蘇るのか」'
マンモス展
ホキ美術館「スペインの現代写実絵画
スペインの現代写実
静嘉堂文庫美術館「書物にみる海外交流の歴史~本が開いた異国の扉~」
[エリアレポート]
書物にみる海外交流
細見美術館「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」
[エリアレポート]
タラブックスの挑戦
国立新美術館「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」
[エリアレポート]
ウィーン・モダン
三井記念美術館「日本の素朴絵 ― ゆるい、かわいい、たのしい美術 ―」
[エリアレポート]
日本の素朴絵
国立西洋美術館「国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展」
[エリアレポート]
松方コレクション展
入江泰吉記念奈良市写真美術館「石内都 布の来歴 ― ひろしまから」
[エリアレポート]
「石内都」展
第3回 インターネットミュージアム検定
ミュージアグッズのオンラインショップ ミュコレ
2019年の展覧会予定(東京・名古屋・大阪 近郊)
皇室がご覧になった展覧会 博物館・美術館の情報
テレビでミュージアム 博物館・美術館の情報
エリアレポート(読者による取材記事) 博物館・美術館の情報
ニュース
一覧
東日本大震災・ミュージアム関連情報サイト MUSEUM ACTION
イベント検索ランキング
特別展 「恐竜博 2019」 特別展「三国志」 ハプスブルク展−600年にわたる帝国コレクションの歴史 国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展
唐三彩 ― シルクロードの至宝 ― 福島復興祈念展「興福寺と会津」 メスキータ展 マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン 展
博物館・美術館検索
ミュージアム干支コレクションアワード 干支コレクションアワード「猪」
グランプリは「ペッカリー(ヘソイノシシ)象形土偶」でした
ミュージアムキャラクターアワード2018 ミュージアムキャラクターアワード
2018、グランプリは
「雷切丸くん」でした
人気の展覧会 ブログパーツ アクセス数が多い展覧会を地域別にご紹介、ご自由にどうぞ。
刀剣乱舞(とうらぶ)に登場する刀たち 「刀剣乱舞-ONLINE-」に実装された刀、IM取材分をまとめました。
パートナーサイト 関連リンク集

             

博物館、美術館、展覧会の情報登録
博物館、美術館、展覧会に最適。広告のお問い合わせ
インターネットミュージアムへのお問い合わせ

Copyright(C)1996-2019 Internet Museum Office. All Rights Reserved.
ミュージアム・博物館・美術館の情報サイト[インターネットミュージアム]は、丹青グループが運営しています
協力/ (株)丹青研究所 、編集・制作/ (株)丹青社