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    レポート
    information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美
    サントリー美術館 | 東京都
    ドーパミンが全開になるかもしれません
    美術館で作品を鑑賞するとき、人には2種類の感動の仕方があると言われています。作品がつくられた背景などを知ることで生まれる「左脳的感動」と、理由もなく心が揺り動かされる「右脳的感動」です。美術鑑賞を右脳と左脳の違いでとらえた展覧会が、サントリー美術館で開催中です。
    inspiration 展示風景
    informationとinspirationに分かれた入口
    information 展示風景
    《藍色徳利》江戸時代後期 18世紀後半~18世紀後半 サントリー美術館
    《菊蒔絵煙草盆》江戸時代後期 19世紀 サントリー美術館
    《薩摩切子 紅色被皿》江戸時代後期 19世紀中頃 サントリー美術館
    《uncoverted skies》nendo
    右脳的・左脳的と、硬い単語から始めてしまいましたが、ようするに作品を鑑賞するとき「理論的に見ますか?」または「直感的に見ますか?」ということ。美術鑑賞の基本を、展覧会のかたちで紹介する珍しい試みです。

    建築やインテリア、プロダクトなど多方面で活躍する、デザインオフィス nendoの代表・佐藤オオキさん(1977-)。同館が所蔵する日本美術3000件から、27点をピックアップして、私たちの脳みそを刺激します。

    会場は白と黒に分かれ、白い部屋は「information(左脳)」で、黒い部屋は「inspiration(右脳)」。27点の作品を、白い部屋と黒い部屋で鑑賞していきます。



    筆者はおすすめされたinspirationから見学しました。視覚情報のみで「?」を浮かべながら27点の作品を見た後、informationへ。壁一面に書かれたキャプションを見て初めて「?」が「!」に変わっていきました。

    例えば《藍色徳利》は、inspirationで見ると4段で展示されています。informationの解説では、江戸時代、人々が「びいどろ」と呼んだ吹きガラスによる酒瓶であったと説明されています。

    吹き抜けの《uncovered skies》は、白いステージの上に、傘をさして立つと、傘の影の中に四季をテーマにした映像が流れる作品。

    理屈をいえば偏光フィルムを用いた仕組みですが、これもまた、直感で楽しむか、理論で楽しむか。本展で、あなたの美術のみかたを確かめてみては?

    [ 取材・撮影・文:静居絵里菜 / 2019年4月26日 ]

    ネンドノオンドネンドノオンド

    佐藤 オオキ(著)

    日経BP社
    ¥ 1,944

    料金一般当日:1,300円
     → チケットのお求めはお出かけ前にicon

     
    会場
    会期
    2019年4月27日(土)~6月2日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~18:00
    休館日
    会期中無休
    住所
    東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F
    電話 03-3479-8600
    公式サイト http://suntory.jp/SMA/
    料金
    一般 1,300(1,100)円 / 大学・高校生 1,000(800)円 / 中学生以下 無料

    ※( )内は前売料金
    ※前売券販売期間は2月6日(水)~4月26日(金)まで
    ※サントリー美術館受付での前売券販売は3月31日(日)まで
    ※障害者手帳をお持ちの方と介護の方1名は無料
    展覧会詳細 information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美 詳細情報
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