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ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

■全点が日本初公開
【開幕日未定】ロンドンの中心部、トラファルガー広場に面して建つ、ロンドン・ナショナル・ギャラリー。これまでまとまった数の作品を貸し出していなかった同館から、なんと61点もの作品が来日しました。全点が日本初公開という豪華な展覧会が、国立西洋美術館で始まります。
1824年に設立されたロンドン・ナショナル・ギャラリー。本展は同館約200年の歴史において、初めて館外で開催される大規模な所蔵作品展という事になります。

会場は7章構成で、1章「イタリア・ルネサンス絵画の収集」から。16世紀のフィレンツェ、ローマ、ヴェネツィア絵画は、同館の中核分野です。

ティツィアーノは16世紀ヴェネツィア派の大御所。《ノリ・メ・タンゲレ》は復活したキリストがマグダラのマリアに「我に触れるな(ノリ・メ・タンゲレ)」と諭した場面です。

2章は「オランダ絵画の黄金時代」。オランダは17世紀、英国は19世紀と、時代は異なりますがともに海洋交易大国。地理的にも近いオランダの文化は、英国の人々にとって親しみやすいものでした。

ヨハネス・フェルメール《ヴァージナルの前に座る若い女性》は、本展注目の一点。日常の一瞬を切り取った風俗画を得意としたフェルメール 。主役の女性がこちらを振り向いているのは、客人が到着したのでしょうか。

この章にはもう一点の注目作品、レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン《34歳の自画像》も。数多くの自画像を描いたレンブラント。名声が最も高まった時期の本作は、落ち着いて自信溢れる表情が印象的です。



3章は「ヴァン・ダイクとイギリス肖像画」。国王チャールズ1世に招かれ、17世紀前半に英国で活躍したフランドル人のヴァン・ダイク。後の時代のレノルズやゲインズバラたちは、ヴァン・ダイクを引き継ぐかたちで、格調高い肖像画を描きました。

ロイヤル・アカデミー初代院長を務めたジョシュア・レノルズは、18世紀の英国を代表する肖像画家。《レディ・コーバーンと3人の息子》は、気品と愛らしさを兼ね備えた、レノルズならではの作品です。

4章は「グランド・ツアー」。18世紀の英国では、上流階級の子息たちがイタリアを訪れることが流行。ヴェネツィアやローマの都市景観図が持ち帰られました。

5章「スペイン絵画の発見」。19世紀初めのスペイン独立戦争に、ウェリントン公率いる英国軍が参戦。ベラスケスやスルバランなどがもたらされ、英国でのスペイン絵画は、ゆるぎない評価を確立しました。

6章「風景画とピクチャレスク」。18世紀後半から英国では風景画が流行。不規則で荒々しい「絵のような(ピクチャレスク)」に、美が見出されました。

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーは、風景画家としてはもちろん、イギリス最大の画家といえるかもしれません。《ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス》は、ターナーの代表作のひとつです。

最後は7章「イギリスにおけるフランス近代美術受容」。印象派やポスト印象派など、フランスで19世紀に進んだ絵画の改革が英国で受容されるのは、20世紀に入ってからです。

ドミニク・アングルは、新古典主義の継承者。《アンジェリカを救うルッジェーロ》は、ドガが所有していた作品。官能的な女性像は、いかにもアングルといった表現です。

本展最大の注目が、フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》。ファン・ゴッホは生涯で7枚、花瓶に生けられたひまわりの絵を描いており、これは最初に描いた4枚の中の1枚です。

著名美術館の名を冠した「〇〇美術館展」はしばしば開催されますが、正真正銘、歴史的といって良い展覧会です。東京展の後、大阪に巡回します(7/7~10/18、国立国際美術館)。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2020年3月23日 ]

※開幕が延期となりました。開幕後も混雑対策のためチケットの販売方法や展示室への入場方法が変更となる場合がございます。最新情報を展覧会公式サイト(https://artexhibition.jp/london2020/)で必ずご確認ください。


 
会場国立西洋美術館
開催期間開幕日未定~2020年6月14日(日)
所在地 東京都台東区上野公園7-7
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : https://artexhibition.jp/london2020/
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