自治体の財政事情が厳しさを増す中、知事の住まいや迎賓施設を兼ねていた都道府県の公館や知事公舎が、解体されたり、用途を変えて市民も利用できる施設に改修されたりするケースが出ている。
広大な庭園を併せ持つ富山県の旧知事公館は30年近く知事が入居せず「県ふるさと文学館」(仮称)への用途変更を決定。来年度中の一般公開を目指している。
京都府も大正9年に建てられた旧知事公舎があったが、戦後はほとんど使われなくなったため、昭和63年にコンサートも開くことができる府民ホールを兼ね備えた「府公館」に建て替えられた。
東京都は平成9年に知事公館を造り直したが、11年に就任した石原慎太郎知事は住まいとして使用せず、20年に外国大使館向けに売却することが決定。現在複数の国と契約交渉を進めている。
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msn産経ニュース