NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を様々な角度から体感し楽しむことができる「大河ドラマ館」がオープンしました。場所は鶴岡八幡宮境内、鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムの2階です。

展覧会入口
ドラマ紹介
展示の冒頭は、作品概要、あらすじとともに、脚本家、三谷幸喜氏によるメッセージが紹介されています。義時や鎌倉への思いや、知名度の高くない鎌倉時代をいかに脚本にするか。そしてドラマの世界観にどっぷりはまってほしいと熱く語ります。
登場人物紹介コーナーは、パネルから選ぶデジタルサイネージ(電子看板)方式の映像です。役柄解説とともに、役者からメッセージも寄せられています。興味ある登場人物に手をかざして選ぶ非接触型方式で、コロナ禍の安全対策にも配慮されています。

登場人物紹介
鎌倉幕府とはどんな場所だったのでしょうか。最初に開設された大倉御所に関するパネル展示では、当時と現代の足跡を紹介しています。
鎌倉幕府の中枢を再現したジオラマも見どころです。各所にスポットライトをあて浮かび上がらせ、モニターに解説が表示されます。今後、幕府内で繰り広げられる様々な人間模様も、このジオラマを見ていたら、リアリティーや臨場感が増すのではないでしょうか?
フォトスポット
鎌倉幕府の一角をリアルに再現したコーナーはフォトスポットになっています。屏風を背景に2種類の烏帽子が用意され、義時や頼朝気分を味わうことができます。

大型造作
出演者の衣装や、実物の小道具が等身大パネルとともに展示されています。着用時の映像も流れており、出演シーンを思い返しながら記念撮影すれば、共演気分を味わえるかも?

衣装・小道具展示
映像コーナー
11mの巨大壁面には、ドラマで使用されている雄大な背景映像が映し出されます。

体感展示
「合議制システム」と名付けられたこの映像は、足跡マークのある位置で手を上げた人数によって、背景が変化します。参加者とインタラクティブに決定される映像は、合議しながら決めているかのようです。
会場の奥では、4Kスクリーンによるシアター映像が上映されています。出演者の独占インタビューやドラマの見どころを紹介。大河ドラマに隠された魅力や、ここでしか聞けない裏話は必見です。
音楽の秘密や時代考証の新説の取り入れ方、兄宗時と義時の別れの演出など、美しい映像を背景に語られ映画を見ているようです。それぞれの立場からの熱い思いを知ると、ドラマの見方も変わります。(映像は、11分、12分の2本立て 3月4日現在)
鎌倉を散策してみよう
大河ドラマ館入館時に配布されるパンフレットを提示すると、鎌倉国宝館・鎌倉歴史文化交流館へ各1回無料で入館することができます。(2023年3月31日まで)

配布パンフレット
無欲の義時が次第に鎌倉幕府の中心人物に成長していく姿をドラマで追いながら、大河ドラマ館で「まだ見ぬ鎌倉」「知られざる鎌倉」を発見する。そのあとは、実際に鎌倉の地を散策して歴史の背景を肌で感じてみる。鎌倉殿がより立体的に浮かびあがり、多角的に楽しむことができそうです。
[ 取材・撮影・文:コロコロ / 2022年3月4日 ]
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