《狂言面「猿」》

この作品の応援メッセージを見る

狂言面「猿」伊藤通彦

早稲田大学坪内博士記念 演劇博物館

中世のせりふ劇「狂言」で用いられる、猿の面です。小猿の毛皮をめぐって猿まわしと大名が鋭く対立するものの、意外な展開でハッピーエンドに至る「靱猿(うつぼざる)」は、めでたいお祝いの気分に満ちた名作としても知られています。その「靱猿」をはじめ、「猿座頭(さるざとう)」「猿婿(さるむこ)」など、子どもが猿の面と着ぐるみで演じる猿の役は、愛くるしい姿としぐさが客席のハートをわしづかみにします。現代の面打ち師、伊藤通彦(いとうみちひこ/1942年生まれ)が古くから伝わる面を模写した作。縦19センチ×横15センチ、子どもサイズの逸品です。

担当者からのコメント:数え年の6歳から始めるとされる狂言師としての稽古は、「猿に始まり狐に終わる」と言われます。「靱猿」の小猿の役で初舞台を踏み、十数年から二十数年、様々な経験を積み重ねた上で、難曲「釣狐(つりぎつね)」の主役を演じて一人前の狂言師と認められる、その大事な初心の出発点がこの猿の面なのです。世に猿のコレクション多しといえども、猿に変身できるアイテムは他にはありますまい。

この作品の応援メッセージを見る
この作品に投票する
投票は締め切りました。たくさんの応援ありがとうございました。
おすすめレポート
学芸員募集
肥後の里山ギャラリーの企画・運営担当者(学芸員) [肥後銀行本店 肥後の里山ギャラリー]
熊本県
【文化施設】荻窪三庭園・東山旧岸邸スタッフ募集! [荻窪三庭園 または 東山旧岸邸]
東京都
【公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団】学芸員募集! [ポーラ伝統文化振興財団(品川区西五反田)141-0031 東京都品川区西五反田2-2-10 ポーラ五反田第二ビル]
東京都
【古代オリエント博物館】受付・売店スタッフ募集! [(公益財団法人)古代オリエント博物館]
東京都
高知県立美術館職員社会人経験者(ホール事業等)募集 [高知県立美術館]
高知県
展覧会ランキング
1
国立科学博物館 | 東京都
特別展「氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜」
開催中[あと38日]
2025年7月12日(土)〜10月13日(月)
2
東京国立近代美術館 | 東京都
ミュージアムで謎解きを ミュージアムラリー2025
開催中[あと23日]
2025年8月6日(水)〜9月28日(日)
3
東京国立博物館 | 東京都
特別展「江戸☆大奥」
開催中[あと16日]
2025年7月19日(土)〜9月21日(日)
4
東京都美術館 | 東京都
ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
開催まであと7日
2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
5
国立西洋美術館 | 東京都
スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで
開催中[あと23日]
2025年7月1日(火)〜9月28日(日)