開館40周年記念

    湯浅八郎・民芸の心

    国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館 | 東京都

    日米の有志とともに「明日の大学」の理想を掲げ、国際基督教大学(以下ICU)設立に尽力した初代学長湯浅八郎(1890-1981)は、米国生活から戻り京都帝国大学の教壇に立っていた40歳の頃、柳宗悦の民芸運動に出会い深く共鳴、自らも素朴な手仕事の品々の収集を始めました。戦前戦後を通して熱心な教育者であり、海外で学問を修めた昆虫学の研究者であり、終生敬虔なキリスト者であった湯浅ですが、一方で情熱的な民芸の愛好家であったという一面はあまり知られていません。1971年には京都民藝協会の会長を務め、機能的で健康な美しさを持つ品々を生涯愛してやまなかった湯浅は、晩年、コレクションの大部分をICUへ寄贈、それが1982年の湯浅八郎記念館設立の基盤となりました。 昨年、当館開館40周年を迎えたことを記念する本展では、湯浅八郎が人間としての生き方の指針を手繰り寄せる縁(よすが)に据えていた民芸を通して、その「心」をひもときます。 なお、展覧会開催にあわせ、湯浅八郎講義録『民芸の心』を、この3月に教文館より出版いたします。1978年に湯浅が学生に向けて語った、民芸に関する最初で最後の講義を収めた『民芸の心』は、はじめICU一般教育シリーズ第一弾の冊子として編まれ、のちの湯浅記念館開館時に復刊されました。このたび、新たに全編の英訳とカラー図版を加えた新装和英版として、幅広い読者にお届けできれば幸いです。民芸論を通して自身の生き方の理想を伝えようとした湯浅八郎の言葉に、ICUの教育の原点を見ることができるでしょう。
    会期
    2023年4月11日(火)〜7月7日(金)
    会期終了
    開館時間
    毎週火・水・木・金曜の13:00~17:00
    料金
    無料
    休館日 土・日・月曜と5月3日~5日
    観覧時間の目安 60分
    公式サイト https://subsites.icu.ac.jp/yuasa_museum/
    会場
    国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館
    住所
    〒181-8585 東京都三鷹市大沢3-10-2
    0422-33-3340
    評価
    おすすめレポート
    学芸員募集
    あべのハルカス美術館 学芸員募集 [あべのハルカス美術館]
    大阪府
    北海道標津町文化財担当職員募集 [標津町ポー川史跡自然公園]
    北海道
    R7年度埋蔵文化財オープンカンパニー募集 [(公財)埼玉県埋蔵文化財調査事業団]
    埼玉県
    石川県職員(県立美術館 学芸員)採用選考試験案内 [石川県立美術館]
    石川県
    清水三年坂美術館 運営スタッフ募集(パート・アルバイト) [清水三年坂美術館]
    京都府
    展覧会ランキング
    1
    国立西洋美術館 | 東京都
    スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで
    開催中[あと74日]
    2025年7月1日(火)〜9月28日(日)
    2
    国立科学博物館 | 東京都
    特別展「氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜」
    開催中[あと89日]
    2025年7月12日(土)〜10月13日(月)
    3
    東京国立博物館 | 東京都
    イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~
    開催中[あと18日]
    2025年3月25日(火)〜8月3日(日)
    4
    TOKYO NODE | 東京都
    デザインあ展 neo
    開催中[あと69日]
    2025年4月18日(金)〜9月23日(火)
    5
    三菱一号館美術館 | 東京都
    ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠
    開催中[あと53日]
    2025年5月29日(木)〜9月7日(日)