横須賀市では、横須賀市所蔵による20世紀日本の洋画展を開催いたします。
横須賀市では、2007(平成19)年に(仮称)横須賀市美術館のオープンを予定しています。この新美術館のコレクションの収集は未だ途についたばかりで、決して充分な量と内容にはいたっておりませんが、現段階でのコレクションを市民のみなさまをはじめ多くのかたがたに鑑賞していただくために、展覧会を開催するものです。
横須賀市の美術品収集が始められたのは、1985(昭和60)年のことですが、その後の1996(平成8)年に、朝井閑右衛門の作品が一括して本市に寄贈され、そのことがきっかけで、美術館建設が一気に具体化することとなりました。
本市の収集方針の概略は、1 横須賀市および三浦半島にゆかりのある作家の作品 2 日本の近現代美術のすぐれた作品 3 海を描いた作品などですが、これらに関連する作品を今後とも継続して収集していく方針です。
本展覧会の中心となる大正、昭和期の油彩画は、現在のコレクションの基盤をなすもので、日本の前衛絵画の旗手ともいうべき萬鉄五郎をはじめ、中村彝、佐伯祐三、三岸好太郎、安井曽太郎、岡鹿之助、林武、靉光、松本竣介、麻生三郎といった画家の作品を挙げることができます。
今回の展覧会では、これまでに収集した所蔵品の中から52作家の油彩画59点、16作家の水彩画、素描など21点を加えた80点によって、20世紀日本洋画の一側面をご覧いただきます。