特別展「近世 都の工芸 ~京の美意識と匠の世界~」

    京都文化博物館 | 京都府

     千年にわたる皇都として栄えた京都では、政治だけではなく、産業や文化の面においても日本の中心として、素晴らしい発展を遂げました。なかでも工芸品は、公家や社寺の文化を基調にして、能や茶・華道などの諸芸能等とも複雑に関係しながら育まれ、各時代を象徴するようなものが数多く生み出されてきました。  近世の京都の工芸品の作り手をいえば、本阿弥光悦・野々村仁清・尾形光琳・尾形乾山らが有名ですが、彼らのほかにも京都には多くの作り手、つまり職人たちの存在がありました。その層の厚さと多様さは都ならではの特質ともいえ、彼らが生み出してきたものにも、長年培われた高度な技や、洗練された美意識をみることができます。  本展では、都ゆかりの作り手による工芸品を集め、桃山時代から江戸時代後期までを、「桃山の革新」、「古典の復興と雅の意匠」、「琳派の成立とその展開」、「復古と創造」の四つに分け、それぞれの時流の軸となる美意識を紹介していきます。陶磁器、染織品、漆器などを中心に、近世の都に華開いた雅な工芸の世界をお楽しみください。  また、当時の職人像を描いた職人尽絵や洛中洛外図などの絵画、職人関連文書や評判記などの文献資料も併せて展示します。工芸をめぐる京都の近世という時代像をより身近に感じとっていただき、今の京都に伝わる工芸の伝統とは何かを再考する機会としていただければと思います。
    会期
    2007年2月24日(土)〜3月31日(土)
    会期終了
    開館時間
    10:00~19:30(特別展は18:00まで、金曜日は19:30まで)
    ※最終入場はそれぞれ閉室の30分前まで
    ※ろうじ店舗物販店/19:30まで、ろうじ店舗飲食店/店舗によって最終入店時間は異なるので要確認
    料金
    一般1000円(800円)、大高生700円(560円)、中小生400円(320円) ※( )内は前売り及び20名以上の団体料金
    休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
    会場
    京都文化博物館
    住所
    〒604-8183 京都府京都市中京区三条高倉
    075-222-0888
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