待望のパリ・国立ロダン美術館コレクション「ロダン　創造の秘密　－白と黒の新しい世界－」

　兵庫県立美術館の開館5周年記念展として、「ロダン－創造の秘密」を開催いたします。 　当館は前身である県立近代美術館時代より、近現代の彫刻を収集の柱のひとつとしてまいりました。そして当館の彫刻コレクションの起点に位置するのが、フランスの彫刻家オーギュスト・ロダン（1840～1917）です。ロダンこそ、近代彫刻の祖にして、世界で最もよく知られた彫刻家のひとりと言えましょう。 　このたびの展覧会は、パリにある国立ロダン美術館の全面的な協力により、同館の所蔵する190点もの作品により、この巨匠の世界を新たな視点から紹介しようとするものです。 　キーワードは「白と黒」。いままでよく知られてきたブロンズによる重厚な「黒いロダン」だけではなく、大理石や石膏などの「白いロダン」の世界をあわせて紹介いたします。とくに今回注目すべきは、59点もの石膏作品が出品されることです。日本ではなかなか目にする機会の少ないこれら「白いロダン」と「黒いロダン」を対比することにより、ロダンの知られざる魅力を紹介いたします。