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    「へそまがりな感性」で日本美術史を展望 ── 府中市美術館
    (掲載日時:2018年12月19日)
    「へそまがりな感性」で日本美術史を展望 ── 府中市美術館
    左から、長沢蘆雪《郭子儀図》、徳川家光《兎図》、伊藤若冲《福禄寿図》、仙厓義梵《十六羅漢図》


    日本人が持つ「へそまがり」な感性に注目しながら日本美術史を展望する展覧会が、府中市美術館で開催される。

    日本の美術には、運慶の仏像や尾形光琳の屏風絵などの「見事な」造形作品だけでなくし、完璧ではなく不恰好ながら、なぜか心惹かれるため、長く伝わるものも少なくない。

    展覧会では、そういったものに対する「へそまがりな感性」に着目。技巧を否定した「ゆるい」俳画、あえて朴訥に描く事を是とした南画、ルソーに心酔し「素朴」にのめりこんだ大正時代の画家など、日本の美術史上に点在する「へそまがりな感性」の所産を紹介する。出展総数は約140点(前後期あわせて)。うち44点は展覧会での公開は初めてとなる。

    名刹の大作として、仙厓義梵《豊干禅師・寒山拾得図屏風》(博多・幻住庵 / 前期展示)、海北友松《雲竜図襖》(京都・麟祥院 / 後期展示)も展示される。

    2018年12月19日(水)に行われた記者発表では、展覧会の出展作品として、事前に発表されていた、長沢蘆雪《郭子儀図》、仙厓義梵《十六羅漢図》、伊藤若冲《福禄寿図》、徳川家光《兎図》に加え、急遽、徳川家光《木菟図》の5点が披露された。いずれも展覧会での公開は初めて。

    企画展「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」は府中市美術館で、前期が2019年3月16日(土)~4月14日(日)、後期が4月16日(火)~5月12日(日)に開催。観覧料は一般 700円、高校生・大学生 350円、小学生・中学生 150円(2度目は半額になる割引券付き)。

    展覧会の公式図録「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」は、講談社から一般書籍として発売される(府中市美術館編著、2019年3月14日刊行、予価 2,500円)。

    府中市美術館は天井などの改修工事のため、9月から全館休館中。本展で再開となる。


     発信:インターネットミュージアム

    「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」情報ページ
    「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」特設サイト
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