IM
レポート
ホイッスラー展
横浜美術館 | 神奈川県
27年ぶりの大回顧展
ジャポニスムの代表的画家で、世界的に知られるジェームズ・マクニール・ホイッスラー(1834-1903)。日本では27年ぶり、世界でも20年ぶりとなる大回顧展が、横浜美術館に巡回してきました。
(左から)《白のシンフォニー No.2:小さなホワイト・ガール》《白のシンフォニー No.3》
(右)《灰色のアレンジメント:自画像》
(左から)《灰色と黒のアレンジメント No.2:トーマス・カーライルの肖像》《黒のアレンジメント No.3:スペイン王フェリペ2世に扮したサー・ヘンリー・アーヴィング》《黄色と金色のハーモニー:ゴールド・ガール ─ コニー・ギルクリスト》
(左から)《オールド・ウェストミンスター・ブリッジの最後》《茶色と銀色:オールド・バターシー・ブリッジ》
(右)《ブルターニュの海岸(ひとり潮汐に)》
(左)《紫とバラ色:6つのマークのランゲ・ライゼン》
(左)《肌色と緑色のヴァリエーション:バルコニー》のための習作
(左)《三人の女性:ピンクと灰色》
会場入口
米国マサチューセッツ州生まれのホイッスラー。21歳でパリに渡ると、クールベに心酔し、レアリスム(写実主義)から強い影響を受けました。また、モネなどの印象派の画家たちと親交があったほか、ロンドン移住後はラファエル前派の画家たちとも交流。「クロス・チャンネル(英仏海峡を往来する)」の画家として活躍し、19世紀欧米の画壇において最も影響力のあった画家の一人に数えられています。


会場入口

会場はジャンル別の3章構成、第1章は「人物画」です。

19世紀の英国を代表する歴史家・批評家を描いた《灰色と黒のアレンジメントNo.2:トーマス・カーライルの肖像》は、ホイッスラーの代表作のひとつ。作品名には音楽用語で「編曲」を意味する「アレンジメント」が付けられています。

「音楽は音の詩であるように、絵画は視覚の詩である」と述べたホイッスラー。絵画に意味を持たせる事を嫌い、美しさを追及した「唯美主義」のリーダー的な存在でもありました。


第1章「人物画」

第2章は「風景画」。ホイッスラーの風景画は身近な風景を題材にしており、特にロンドンではテムズ川流域を繰り返し描いています。

《オールド・ウェストミンスター・ブリッジの最後》も、テムズ川に架かる橋を描いた作品。石の橋から鉄橋に架け替えられた同橋の、建築用の足場を外しているさまを描きました。英国の近代化を象徴するような場面を、落ち着いたトーンで表現しています。


第2章「風景画」

第3章は「ジャポニスム」。19世紀後半の西欧美術を席巻していたジャポニスムは、ホイッスラーを語る上で欠かすことができない要素です。

展覧会のメインビジュアルになっている《白のシンフォニー No.2:小さなホワイト・ガール》も、ジャポニスムを強く意識した作品。右手にはうちわ、暖炉の上には朱塗りの椀や白磁の壺と、東洋のモチーフが散りばめられています。


第3章「ジャポニスム」

立派な髭がトレードマークのホイッスラー。ユニークな髭グッズがずらりと並ぶグッズ売場もお見逃しなく(写真はこちらです)。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2014年12月5日 ]

ホイッスラー (アート・ライブラリー)

フランシス スポールディング (著), 吉川 節子 (翻訳)

西村書店
¥ 2,052

料金一般当日:1,500円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon

 
会場
会期
2014年12月6日(土)~2015年3月1日(日)
会期終了
開館時間
10:00~18:00
(入館は閉館の30分前まで)
休館日
木曜日、12月29日(月)~1月2日(金) ※ただし、12月25日(木)は開館
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
電話 045-221-0300
公式サイト http://www.jm-whistler.jp/
料金
一 般 1,500(1,400/1,300)円/高校・大学生 1,100(1,000/900)円/中学生 600(500/400)円
※()内は団体料金/前売料金
※団体は20名以上、要事前予約
※小学生以下、および障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料
※毎週土曜日は高校生以下無料(要生徒手帳、学生証)
※観覧当日に限り「ホイッスラー展」の観覧券で横浜美術館コレクション展も観覧可
展覧会詳細 ホイッスラー展 詳細情報
おすすめレポート
ニュース
ご招待券プレゼント
学芸員募集
展覧会ランキング
おすすめコンテンツ