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オノ・ヨーコ|私の窓から

■創作活動60年を総覧
【会期終了】 60年間に及ぶ表現活動を続けている、オノ・ヨーコ(1933-)さん。米国在住という事もあって、戦後のアメリカ美術の枠組みで紹介される事が多いのですが、もちろんオノさんは日本(東京)出身です。東京での取り組みを中心に、その歩みを総覧する企画です。
展覧会は時代順の4章構成ですが、現在から過去に遡っていくスタイル。第Ⅰ章では1990年代から現在までの作品が紹介されます。

オノさんといえば、社会に向けたメッセージ性の強い作品。近作の《クリケット・メモリーズ》も、吊るされた虫籠に、広島やサラエボなどの都市名と、大きな出来事が起きた日付が刻印されています。

銃弾が撃ち込まれたガラスの作品は、《穴》。添えられたメッセージ「GO TO THE OTHER SIDE OF THE GLASS AND SEE THROUGH THE HOLE.(ガラスの反対側に行き、穴から見てごらん)」で、撃つ方と撃たれる方の関係に切り込みます。


第Ⅰ章

第Ⅱ章は60年代後半から。ジョン・レノンと69年に結婚したオノさんは、ベトナム戦争に対する反戦運動に積極的に参画。69年の師走には世界12都市に広告ポスターなどを掲示する平和キャンペーンを展開し、東京でも12月24日に行われたイベント「ジョン=ヨーコ・レノンのよびかける平和クリスマス」で、日比谷野外音楽堂から東京駅までデモ行進が行われています。

オノさんの活動は反戦にとどまらず、女性や環境の問題にも拡大。分かりやすくユーモアあふれる手法を用いて、広く社会に対して問題を提起していきました。1974年にはプラスティック・オノ・スーパー・バンドを率いて来日。10年ぶりに日本のステージにも立っています。


第Ⅱ章

第Ⅲ章は60年代前半。61年にニューヨークで個展と個人演奏会を初開催し、本格的に芸術家としての活動を始めたオノさん。1962年には10年ぶりに帰国し、64年までに草月会館ホールや内科画廊(ともに東京)、山一ホール(京都)など、日本国内で精力的に活動します。

言葉を使ったコンセプチュアル・アートの作品集《グレープフルーツ》、オノさんの衣装を観客がはさみで切り取っていくパフォーマンス《カット・ピース》など、オノさんを代表する作品が発表されたのもこの時期です。ジョン・レノンの名曲「イマジン」が《グレープフルーツ》から発想された事も良く知られています。

《私たちはみんな水》は近年の作品ですが、順路的にはここで登場します。水が入った器の前には、著名人の名前。人間の成分は、ほとんどが水。蒸発すれば、皆同じです。


第Ⅲ章

最終の第Ⅳ章は、最初期の作品。芸術家としてスタートする前まで遡り、その発想の源に迫ります。

幼少期のオノさんは、父の赴任に伴って2度渡米。開戦前に帰国し、1952年までの10年間は東京で暮らしました。幼稚園は自由学園、ロシア人芸術家を姻戚には持つなど、独自の感性が磨かれるに相応しい環境で育ちました。

テキスト《無音の音楽》と英文の詩画集《見えない花》は19歳の時の作品で、展覧会初公開。現在まで繋がる創作のスタイルが、早くも現れている事がわかります。

プレス内覧会にはオノ・ヨーコさんも出席。展覧会開催後には83歳を迎えるオノさんですが、背筋をピンと伸ばして平和について熱く語る姿が印象的でした。[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2015年11月9日 ]

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オノ・ヨーコ (著)

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■オノ・ヨーコ 私の窓から に関するツイート


 
会場東京都現代美術館
開催期間2015年11月8日(日)~2月14日(日)
所在地 東京都江東区三好4-1-1
TEL : 03-5245-4111(代)
HP : http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/yoko-ono-from-my-window.html
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