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バスキア展 メイド・イン・ジャパン

■123億円の作品も。日本初の大規模展
【会期終了】 ニューヨークを舞台に、1980年代のアートシーンを席捲したジャン=ミシェル・バスキア(1960-1988)。著名人による高額落札で、一躍、その名前が知れ渡りました。日本初となるバスキアの大規模展が、森アーツセンターギャラリーで始まりました。
株式会社ZOZO創業者の前澤友作氏がバスキア作品を約123億円で購入し、大きなニュースになったのが2017年。注目のバスキア展がいよいよ始まりました。

バスキアはニューヨーク生まれ。幼い頃から絵画に親しんでいましたが、専門的な美術教育は受けていません。

キャリアのスタートはストリートから。高校を中退して家出し、グラフィティ仲間とともに地下鉄や街に描いていました。

その後の歩みは、アメリカンドリームそのものです。1980年のグループ展で絵画を初めて出品。81年にはイタリアで初個展。82年には最年少で国際美術展「ドクメンタ7」に出展し、経済的にも大きな成功を収めました。

今回は、日本で初めてとなるバスキアの大規模展です。当初の予定では約80点でしたが、最終的には約130点と大幅に拡大。絵画やオブジェ、ドローイング、立体、映像作品などが並びます。



当時のアートシーンを振り返ると、70年代までの美術が禁欲的な表現に終始していたのに対し、80年代はその反動から、エネルギッシュな具象表現が「ニューペインティング」として流行。バスキアは中心的なひとりでした。

さらに時代が進むと、ニューペインティングの画家たちは徐々に存在感が薄くなりますが、バスキアのみ別格です。21世紀になってからは、さらに脚光を浴びており、世界各地で大規模な展覧会が開かれています。

今回の展覧会では、バスキアと日本との関係にも注目しました。バスキアはたびたび来日しており、その作品には、ひらがな、五重塔、そして当時200円だったセブンスターのタバコなど、日本から参照したモチーフも見て取れます。

バスキアが敬愛したアーティストが、32歳年上のアンディ・ウォーホルでした。1982年に知り合い、作品を共同製作するなど親交を深めましたが、ウォーホルは1987年に急死。バスキアは失意の中で、1988年に死去。わずか27歳でした。

ドラマチックな生涯は映画にもなり、伝説的なアーティストとなったバスキア。日本でこれだけのバスキア作品を一度に見られる機会は、この後もなかなか無いと思われます。知的で洗練された芸術か、時代が味方した乱暴なペインティングか。アートファンならずとも、必見です。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2019年9月20日 ]


 
会場森アーツセンターギャラリー (六本木ヒルズ森タワー52階)
開催期間2019年9月21日(土)~11月17日(日)
所在地 東京都港区六本木6-10-1
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : https://www.basquiat.tokyo
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