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レポート
KORIN展
根津美術館 | 東京都
100年ぶりのご対面、光琳ふたつの金屏風
国宝「燕子花図屏風」(かきつばたずびょうぶ)と、ニューヨークのメトロポリタン美術館に所蔵される「八橋図屏風」(やつはしずびょうぶ)は、尾形光琳(おがたこうりん)が同じテーマを描いた作品。海をへだてた2点の作品が、およそ100年ぶりに一堂に展観されています。
国宝 燕子花図屏風 尾形光琳筆 江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
八橋図屏風 尾形光琳筆 江戸時代 18世紀 メトロポリタン美術館蔵 Image (c) The Metropolitan Museum of Art
十二ヶ月歌意図屏風 尾形光琳筆 江戸時代 17世紀 個人蔵
初期の作品から
他の草花図も展示
『光琳百図』に所蔵された光琳の作品
扇面業平蒔絵硯箱 柴田是真作 江戸~明治時代 19世紀 根津美術館蔵
展覧会場入口
江戸時代中期の画家、尾形光琳。高級呉服商の家に生まれ、幼い頃から服飾の文様に親しんでいた光琳は、屏風や掛幅(掛け軸)などの絵画だけではなく、硯箱や皿なども手がけた工芸家でもありました。

デザイン性の高い絵画は、日本美術の代表のような存在。美術の教科書などでお馴染みと思います。

本展では光琳の最初期の作品から、酒井抱一による『光琳百図』に所載された作品までを紹介。その画業の歩みを振り返ります。


初期の画業

展覧会の目玉は、もちろんふたつの金屏風。根津美術館が所蔵する国宝「燕子花図屏風」と、ニューヨークのメトロポリタン美術館に所蔵されている「八橋図屏風」です。

「八橋図屏風」の来日は、昭和47年以来。ふたつの金屏風が一堂に展示されたのは、なんと大正4年以来となります。

制作されたのは「燕子花図屏風」が先で、その10数年後に「八橋図屏風」が描かれました。ここでも同様に金地画面いっぱいに燕子花が描かれていますが、右上から左下にかけて、黒っぽい橋が架かっているのが大きな違いです。


「燕子花図屏風」と「八橋図屏風」

美術館では、展示室1の長い壁面ケースに「燕子花図屏風」と「八橋図屏風」を並べて展示。

ふたつの屏風をじっくり見てみると、カキツバタの花弁のボリュームなど、細部には異なる面も散見されます。表現の違いを確かめるように、来館者はふたつの屏風の前を行き来して楽しんでいました。


展示室2

その他にも、12人の公家の和歌が書かれた光琳最初期の作品「十二ヶ月歌意図屏風」や、晩春から夏にかけての草花を対角線状に描いた「夏草図屏風」などの優品を展示。光琳ワールドにじっくり浸ることができます。

4月28日(土)~5月20日(日)は、開館時間が1時間延長されて開催されます(午前10時~午後6時。入館は午後5時30分まで)。取材時はまだ開花前だった庭園のカキツバタも、徐々に見ごろに近づいていることでしょう。(取材:2012年4月20日)

会場
会期
2012年4月21日(土)~5月20日(日)
会期終了
開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、展示替期間、年末年始
住所
東京都港区南青山6-5-1
電話 03-3400-2536
公式サイト http://www.nezu-muse.or.jp/
展覧会詳細 KORIN展 -国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」- 詳細情報
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