ニュース
    ニホンオオカミやニホンカワウソなど、絶滅した生物たち ― 国立科学博物館で「発見!日本の生物多様性」
    (掲載日時:2021年12月13日)

    国立科学博物館「発見!日本の生物多様性」会場
    国立科学博物館「発見!日本の生物多様性」会場

    国立科学博物館が所有するコレクションが、日本の生物多様性の変遷と現状の把握、さらに実際の種の保全に対してどのように貢献しているのかを探る展覧会が、同博物館で開催される。

    日本列島には豊富な固有種をはじめ、特徴的な生物相が見られるが、一方で、現在では多くの種が絶滅の一歩手前の危機的な状況にあり、中には既に絶滅してしまった種も存在する。

    展覧会は、序章「絶滅寸前の日本産生物が織り成す美」に続いて、第1章「激変する日本の生物多様性」、第2章「標本で解明!日本の生物多様性の今」、第3章「国立科学博物館の挑戦 〜日本の生物多様性の保全のために〜」という構成。すでに日本から絶滅した生物として、ニホンオオカミ、ニホンカワウソなどの標本を展示。

    また、チシマラッコ、オオウラギンヒョウモンなど日本の絶滅寸前種(絶滅危惧I類)も紹介するほか、シマクモキリソウ、ムニンキヌランなどの絶滅からの「復活」を遂げた種も紹介する。

    絶滅種・絶滅寸前種を克明に記録した博物図として、幕末から明治にかけて活躍した松森胤保が著した『両羽博物図譜』を展示。

    種の特性を把握して種の保全を図る活動や、野外では絶滅してしまった植物の野生復帰を目指す活動など、国立科学博物館の取り組みも紹介する。

    企画展「発見!日本の生物多様性 ~標本から読み解く、未来への光~」は、国立科学博物館 日本館1階企画展示室および中央ホールで、2021年12月14日(火)~2022年2月27日(日)に開催。

    入館料は一般・大学生が630円(常設展示入館料のみ)、高校生以下および65歳以上は無料。オンラインによる事前予約が必要。


    国立科学博物館「発見!日本の生物多様性」会場
    国立科学博物館「発見!日本の生物多様性」会場

    国立科学博物館「発見!日本の生物多様性」会場
    国立科学博物館「発見!日本の生物多様性」会場

    国立科学博物館「発見!日本の生物多様性」会場
    国立科学博物館「発見!日本の生物多様性」会場

    このニュースに関連するミュージアム
    おすすめレポート
    学芸員募集
    地域おこし協力隊(文化財調査・活用促進員)募集します! [小坂町郷土館博物館]
    秋田県
    一支国博物館/コンシェルジュ(ご案内係)を募集! [壱岐市立 一支国博物館]
    長崎県
    ふくやま美術館 学芸員募集 [ふくやま美術館]
    広島県
    くじゅう地区管理運営協議会(長者原ビジターセンター)職員募集 [長者原ビジターセンター]
    大分県
    【美術品の撮影】美術品オークション会社・アルバイトスタッフ募集【(株)毎日オークション】 [東京都江東区有明3-5-7 TOC有明ウエストタワー5階]
    東京都
    展覧会ランキング
    1
    東京都美術館 | 東京都
    ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
    開催中[あと44日]
    2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
    2
    上野の森美術館 | 東京都
    「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」
    もうすぐ終了[あと2日]
    2025年9月20日(土)〜11月9日(日)
    3
    出羽桜美術館 | 山形県
    没後40年 有元利夫 優美な絵画世界への誘い
    開催中[あと30日]
    2025年9月5日(金)〜12月7日(日)
    4
    東京国立博物館 | 東京都
    特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」
    開催中[あと23日]
    2025年9月9日(火)〜11月30日(日)
    5
    国立西洋美術館 | 東京都
    オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語
    開催中[あと100日]
    2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(日)