泉屋博古館東京 展示室1
2020年1月から改修工事のため休館している泉屋博古館分館は、館名を「泉屋博古館東京」に変更し、2022年3月19日(土)にリニューアルオープンする。
同館は泉屋博古館(京都・鹿ケ谷)の分館として、東京・六本木一丁目の住友家旧麻布別邸跡地に2002年10月に開館。
アカデミズムや印象派などフランスを中心とした西洋絵画、明治から戦前までの日本近代洋画史を形成する作品、大阪・京都・東京で活躍した日本画家たちの作品など、多様な絵画コレクションを所有。
また、近代陶磁器をはじめ、住友家歴代が収集した著道具、能面・能装束など、数寄者として知られた住友家第15代当主・住友吉左衞門友純(号:春翠)の審美眼にかなう品々を現在に伝えている。
リニューアル工事では展示室を新設し全4室の構成に改修。展示室1~3まではゆとりがある鑑賞空間での鑑賞が可能で、展示室4は麻布別邸の記憶を継承して他の展示室と異なる意匠になった。
美術館エントランスの幅も広げ、庇部分を短くすることで、明るく入りやすいイメージに改修。展示室への導入部となるホールには、正面中心部にガラスケースが設けられた。
展覧会関連のイベントや連続講座などに対応する講堂も新設。オリジナルグッズなどを取り扱うミュージアムショップも新設された。
美術館の南側には、ガラス製品メーカーのHARIOが直営する「HARIO CAFE」も新設(2021年10月オープン)。HARIOの器具で淹れたコーヒーや紅茶を提供するほか、器具やガラスアクセサリーも販売する。
2022年3月19日(土)~5月8日(日)に開催されるリニューアルオープン記念展Ⅰは「日本画トライアングル」。過去最大規模で住友の日本画コレクションの全貌を展観する。
なお、リニューアル・プレオープンとして関係者向けに特別公開された「木島櫻谷と近代の花鳥画」は、日経VRのバーチャルミュージアムとして観覧できる。
泉屋博古館東京 ホール
泉屋博古館東京 ミュージアムショップ
泉屋博古館東京 「HARIO CAFE」