
東京・渋谷区の太田記念美術館で「北斎漫画~森羅万象のスケッチ」展がはじまる。
「冨嶽三十六景」とともに葛飾北斎を代表する作品といえる「北斎漫画」をテーマにした企画展。
北斎漫画は北斎が55歳の時に初編を手掛けたもので、北斎が没した後も人気が衰えず、1878(明治11年)になってようやく15編で完結した。
展覧会では、「北斎漫画」に描かれたさまざまな題材を、躍動、滑稽、生活、自然、動物、妖怪、建築という7つのキーワードで紹介。
良く知られる滑稽な人物だけでなく、まるで科学者のような視線で丹念に観察した自然や建築の作品など、普段はあまり紹介されることのない北斎の多彩な才能にも注目する。
さらに、「北斎漫画」以外の北斎が手がけた絵本も展示。浮世絵の展覧会では肉筆画や一枚摺の錦絵を展示する事が多いため、北斎の絵本をまとめて鑑賞できるのは貴重な機会となる。
展覧会を担当した太田記念美術館の日野原健司主席学芸員は、「北斎は描けるものは何でも描いた人で、その脳内はまるでカオスのよう。北斎漫画はそのカオスを象徴する作品。細かな描写も多いので、お持ちの方は単眼鏡を持参いただければ」と語った。
「北斎漫画~森羅万象のスケッチ」は太田記念美術館で、2016年7月1日(金)~7月28日(木)に開催。会期中の展示替えは無し。観覧料は一般 700円、大高生 500円、中学生以下は無料。
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