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レポート
毛利家の至宝 大名文化の精粋
サントリー美術館 | 東京都
毛利家の「里帰り」展覧会
「三本の矢」の逸話で知られる戦国時代の知将、毛利元就。毛利家秘蔵の絵画・工芸の名品がサントリー美術館で公開されています。
国宝《四季山水図(山水長巻)》
左から毛利興元(元就の兄)、毛利隆元(元就の子)、毛利輝元(隆元の子)
扇子や印籠とともに、毛利輝元が使った眼鏡も
軍配と法螺貝は、ともに毛利元就所用と伝えられる
菊造腰刀
重要文化財《毛利元就自筆書状(三子教訓状)》
第2章「『山水長巻』の世界 雪舟と水墨画」
第3章「受け継がれた美意識 毛利家の典籍と絵画」
第3章「受け継がれた美意識 毛利家の典籍と絵画」
サントリー美術館が入っている東京ミッドタウンがある場所は、遡れば江戸時代前期から幕末にかけて、長州藩毛利家の下屋敷(江戸麻布屋敷)がありました。

山口県防府市の公益財団法人毛利報公会(毛利博物館)が特別協力する本展。毛利家にとっては「里帰り」の展覧会ともいえます。

展示の目玉は、室町時代の水墨画の巨匠・雪舟等楊が描いた国宝「四季山水図」(山水長巻)。毛利家の中で永く大切にされてきた画巻で、日本絵画史上の最高傑作のひとつです。東京圏では実に10年ぶりの特別公開となりました。

その他も毛利家の基本史料である文書類や、肖像画、甲冑武具、調度類、華麗な能装束、茶道具を中心に、絵画・工芸の名品が一堂に展示されています。

会場は「戦国武将の雄 毛利元就から輝元まで」「『山水長巻』の世界 雪舟と水墨画」「受け継がれた美意識 毛利家の典籍と絵画」「暮らしにみる大名文化 婚礼調度と雛飾り」「能楽と茶の湯の世界 毛利家ゆかりの道具類」「毛利家と江戸麻布屋敷 近世から現代へ」の6章を、4階と3階の2フロアで構成。

内覧会での撮影は4階のみでしたので、ここでは紹介していない数多くの名品も展示されています。

有名な「三本の矢」の逸話が描かれた文書は、三子教訓状(さんしきょうくんじょう)。もちろん毛利元就の直筆です。

宗家を継いだ長男の毛利隆元と、他家を継いだ次男・吉川元春と三男・小早川隆景の一致団結を訴えた書、これを含む「毛利家文書」は、重要文化財に指定されています。

展覧会の最後には、江戸麻布屋敷の建物の配置図と、現在の東京ミッドタウンの敷地図があわせて展示されています。

以前の当地に思いを馳せながら鑑賞すると、より感慨深く感じられることでしょう。(取材:2012年4月13日)

※作品保護のため会期中、展示替を行います



会場
会期
2012年4月14日(土)~5月27日(日)
会期終了
開館時間
10:00~18:00
休館日
毎週火曜日、年末年始、展示替期間
住所
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン (総合受付)ガレリア3F
電話 03-3479-8600
公式サイト http://suntory.jp/SMA/
展覧会詳細 毛利家の至宝 大名文化の精粋 国宝・雪舟筆「山水長巻」特別公開 詳細情報
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