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レポート
平等院鳳凰堂平成修理完成記念 天上の舞 飛天の美
サントリー美術館 | 東京都
人々が憧れた、宙を舞う姿
空を飛び、舞い踊る天人「飛天」。仏教とともにわが国にもたらされた飛天の優美な表現を、彫刻・絵画・工芸作品でたどります。
吹き抜けの国宝《阿弥陀如来坐像光背飛天》は、寺外初公開
《雲中供養菩薩像(南26)彩色想定復元模刻》(左)
《仏伝浮彫「マーラの誘惑・降魔成道・初転法輪」》(左)
《鍍金舎利槨(舎利容器のうち)》(右)
数々の飛天が並ぶ、第II章「天上の光景 ─ 浄土図から荘厳具 ─ 」
阿弥陀に随従する二十五菩薩として描かれた飛天の姿(第III章「飛天の展開 ─ 来迎聖衆 ─ 」)
会場
会場
ほとけと縁を結ぶ「結縁(けちえん)」。南20の模刻像に触ることができます
空を飛ぶ人は、洋の東西を問わず、いにしえから絵画や彫刻に登場します。手が届かない空の先には、理想の世界があるのではないか。人々の願いと憧れが、優雅に宙を舞う姿として表現されてきました。

仏教美術で飛天が表されたのは、紀元前2世紀頃のインド。空を飛びながら花や音楽でほとけを賛嘆する天人の姿は、西域・中国・朝鮮半島を経て、日本には飛鳥時代に伝わっています。


会場冒頭から

展覧会では日本の古代から中世を中心に、ガンダーラ、西域、中国などの作例も交えて、さまざまな飛天の姿を4章で紹介していきます。

 1章「飛天の源流と伝播 ─ インドから日本」
 2章「天上の光景 ─ 浄土図から荘厳具」
 3章「飛天の展開 ─ 来迎聖衆」
 4章「平等院鳳凰堂 ─ 飛天舞う極楽浄土世界」

前半ではガンダーラ仏や梵鐘、曼荼羅、仏画などを紹介。絵画でも彫刻でも、場面の上方に飛天が舞っている例が数多く示されます。


会場

展覧会のサブタイトルに「平等院鳳凰堂平成修理完成記念」とあるように、現在、平成修理が行われている平等院鳳凰堂から出展された諸天人が、展覧会最大の目玉です。

国宝《阿弥陀如来坐像光背飛天》6躯は、階段がある吹き抜け部で展示。鳳凰堂本尊である阿弥陀如来坐像の光背を飾っているもので、平安時代の1053年に作られて以来、寺の外で公開されるのは今回が初めてです。

ふだんは遠く離れた場所にある飛天の姿が目の前で見られることもあり、極めて貴重な機会となりました。


国宝《阿弥陀如来坐像光背飛天》6躯の展示

奥に進むと、さらに豪華な構成。右から左から、国宝《雲中供養菩薩像》がこちらに向かって飛んでくるように並びます。

鳳凰堂内で本尊をとり囲むように四方の壁の上方に掛けられている52躯のうち、展覧会には14躯が出展されました。表情は厳かですが、雲に乗りながら琵琶を奏でたり、立って舞ったりと、それぞれが楽しげな様相。壁面に付くものなので厚みはあまりありませんが、立体的な表現も目をひきます。

像からは彩色が失われていますが、元は極彩色でした。会場には彩色を想定して復元した模刻も展示されています。


国宝《雲中供養菩薩像》の展示

なお、本展には触ることができる飛天として、南20の模刻像も展示されています。ほとけに触る「結縁(けちえん)」は、ほとけと縁を結ぶという、仏教的にとても意義深い行為。2013年を振り返り、また新年に願いを込めて。心を落ち着かせて、やさしく触れてきてください。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2013年11月22日 ]

※会期中に展示替えがあります。

1/75 平等院 鳳凰堂(レーザーカット)

 

ウッディージョー
¥ 47,250¥ 36,514

料金一般当日:1,300円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon

 
会場
会期
2013年11月23日(土・祝)~2014年1月13日(月・祝)
会期終了
開館時間
10:00~18:00
休館日
火曜日休館 ただし1月7日(火)は開館、12月30日(月)~1月1日(水)
住所
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F
電話 03-3479-8600
公式サイト http://www.suntory.co.jp/sma/
料金
一般 1,300円/大学・高校生 1,000円/中学生以下無料
※20名以上の団体は各100円引き
展覧会詳細 平等院鳳凰堂平成修理完成記念 天上の舞 飛天の美 詳細情報
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