京都の下鴨神社にて、チームラボのアート展「下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab - TOKIO インカラミ」が開催されています。
京都でもっとも古い神社のひとつといわれる下鴨神社と、デジタル技術を駆使して展示を行うチームラボ。
意外な取り合わせに興味をひかれ、足を運んでみました。
イベントが始まるのは日が暮れてからですが、明るいうちに神社に向かうと、参道に大きな卵が並んでいるのが目に入ります。
巨大な卵は、辺りが暗くなるにつれ光を放ちはじめ‥
日が落ちるころ、いよいよ開場です。
赤、青、緑…
光る卵に手を触れて揺らすと、その動きに反応して、光の色が変わっていきます。
卵を揺らしたり、写真を撮ったり。皆、思い思いに楽しんでいます。
参道を進むと、木々の向こうに動物や人があらわれます。
ウサギ、牛車に乗ったカエル、踊る人々など‥
長い参道を、わたしたちと同じ歩調でゆったりと進んでいきます。
これは、あらかじめつくられた映像を流しているのではなく、コンピュータプログラムで、そのとき、その場でしか見れない動きを描いているのだそうです。
鳥居に到着しました。
この辺りから卵の数が増えていき、ついには下の写真のような卵の密集地帯に入ります。
(ここを通らずに進むこともできます)
卵をおしわけ、かきわけ。卵の弾力を全身で感じます。
卵の迷宮を抜け、楼門(ろうもん)に到着。
楼門をくぐったところです。
大きな玉が空中に浮いていて、触れて動かすとやはり色が変わります。
非日常の光景に見入る人、玉を動かして遊ぶ人、ポーズをとって写真を撮る人。
楼門も光の変化を受けて、刻々と表情を変えていきます。
敷地の奥のほうにある御手洗(みたらい)池に向かってみます。
上の写真は、左のほうで誰かが卵に触れ、黄色の卵が水色に変化していくところ。
ひとつの卵の色が変わると、卵から卵へと色の変化が伝わっていきます。
近くのものの影響をうけて次々と反応が起こっていくのは、実際の生命体と似ている気がします。
気が済むまで卵を眺め、本殿に参拝して、神社をあとにしました。
***
帰り道、「アー面白かった、よう遊んだ」といった声があちこちから聞こえてきました。本当に、厳かな神社でこんなに遊んでいいのかな? と思うくらい、皆が童心にかえっていました。
一方、まだ辺りが明るいうちに見た卵もよかったなぁ、と思います。
糺の森に棲む無数の生命を象徴しているかのような、大きな白い卵。
自然に手を加えず、「自然が自然のままアートになる」ことを見せてくれていた気がします。
会場 | 下鴨神社 |
開催期間 | 2019年8月17日(土)~2019年9月2日(月) |
開館時間 | 18:30~22:00 |
所在地 | 京都市左京区下鴨泉川町59 |
0570-200-888 |
HP : http://www.emuseum.or.jp/ |
料金 | 平日 1,300円 / 土日1,500円 |
エリアレポーターのご紹介
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tomokoy
京阪神を中心に、気になる展示をぷらぷら見に出かけています。
「こんな見方も有りか」という感じでご覧いただければと思います。
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