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    2022-23年 冬のおすすめ展覧会 ベスト10 ― 首都圏版 ― [12月・1月・2月]

    2022年冬からスタートする、首都圏のおすすめ展覧会 ベスト10をご紹介。全国版はこちら

    「写実」の画家・諏訪敦を紹介する「諏訪敦『眼窩裏の火事』」は、12月17日から府中市美術館で開催されます。丹念な取材と思索を経て、精緻な描写で描かれる作品たち。展覧会では、終戦直後の満州で亡くなった祖母をテーマにした《棄民》シリーズから最新作までを展示します。

    ファッション好きな方にお勧めしたいのは、東京都現代美術館「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」。世界を巡回したこの展覧会では、創設者クリスチャン・ディオールから70年以上も受け継がれる創作への情熱やメゾンと日本との強い絆に焦点を当てディオールの豊かな文化遺産を紹介します。

    2023年の秋に開館10周年を迎える岡田美術館では、これまでの展覧会においてとりわけ人気の高かった画家4人を選び、2人ずつ2部に分けて展覧会を開催します。 第1部では、近年人気が急上昇している江戸時代の伊藤若冲と昭和時代の田中一村。写生を徹底したことや、あでやかな彩色、画面に行き渡る緊張感など似通う点もある2人を並んで紹介する「若冲と一村 ― 時を越えてつながる ―」は12月25日から。

    三井記念美術館の「国宝 雪松図と吉祥づくし」展では、コレクションを代表する国宝「雪松図屏風」を展示。長寿や子孫繁栄、富貴といった人々の願いを託されたモチーフが、どのように書画工芸へ取り入れられたのかを通覧することができる展覧会です。

    2023年に見逃せない展覧会と言えば、常識にとらわれない創作活動で28年という短い生涯を駆け抜けたエゴン・シーレの大規模展。油彩画、ドローイング40点以上に加え、クリムトやココシュカ、ゲルストルをはじめとする同時代作家たちの作品もあわせて展示。「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」は、東京都美術館で1月26日から開催。

    同じく、短い画業の中でも鮮烈な生涯を送った天才画家を紹介する「佐伯祐三 自画像としての風景」も東京ステーションギャラリーで開催されます。大阪、東京、パリの3つの街に焦点を当て、風景画だけでなく、人物画や静物画も並んだ東京では18年振りとなる本格的な回顧展。東京開催の後、大阪中之島美術館へ巡回します。

    刀剣好きの方におすすめしたいのは、永青文庫で開催される「揃い踏み 細川の名刀たち ― 永青文庫の国宝登場」。設立者・細川護立は、禅僧の書画や近代絵画、東洋美術だけでなく、稀代の刀剣コレクターとしても知られます。展覧会では、約8年ぶりに国宝の刀・全4口勢揃い。会期は1月14日〜5月7日までです。

    2月に開催されるのは、歌川広重の風景の中に登場する“おじさん”たちの存在に着目したユニークな展覧会。広重作品をいつもと視点を変えて楽しむことができる「広重おじさん図譜」は、太田記念美術館で2023年2月3日からです。

    三菱一号館美術館では、良きライバルとして当時は人気を二分した幕末を代表する浮世絵師、歌川芳幾と月岡芳年を紹介。30歳前後で明治維新を迎えた2人が浮世絵衰退の時代にあらがうべくどのように闘ったのか。「芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル」展では、感じ取ることができます。

    Bunkamura ザ・ミュージアムでは「マリー・ローランサンとモード」を開催。1920年代のパリの女性たちの代表ともいえるローランサンとシャネル。ともに1883年に生まれの2人は生誕140年を迎えます。国内外のコレクション約90点から、2人の創作の今日的な意味と真価を明らかにします。

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