インターネットミュージアム
美術館・博物館・イベント・展覧会 インターネットミュージアム
【注意】新型コロナウィルス感染防止にともない、展覧会・イベントは中止になる場合があります。必ず公式サイトでご確認ください。[休館情報はこちら]
  インターネットミュージアム  >  取材レポート  >  美しきいのち ― 日本・東洋の花鳥表現 ―

美しきいのち ― 日本・東洋の花鳥表現 ―

■新創開館10周年記念
【会期終了】 建築家・隈研吾の設計により、2009年に新創開館した根津美術館。今年10月でちょうど10周年を迎えます。紀念の展覧会は、花と鳥がテーマ。館蔵品の絵画・工芸品で、中国と日本における花鳥表現の展開をたどります。
10周年の根津美術館。初代根津嘉一郎が蒐集した日本・東洋の古美術品と、都心とは思えない日本庭園は国内外から高く評価され、今夏までに累計225万人が訪れています。

新創開館の第一弾展覧会は「国宝那智瀧図と自然の造形」でしたが、10周年の今回も自然の表現に着目。花と鳥をあらわした作品が揃います。

中国における花鳥表現は、絵画なら唐時代からですが、器物はずっと前から。8世紀の鏡にも鳳凰などがあしらわれています。

会場序盤の注目は、国宝《鶉図》(展示は10/16まで)。南宋時代の宮廷画院で制作された逸品で、羽毛の質感の描き分けは必見です。



花鳥画の歴史として覚えていただきたいのが、黄氏体(こうしたい)と徐氏体(じょしたい)。前者は対象を輪郭線でくくり彩色を加える装飾的なもので、院体花鳥画に。後者は線を用いずに描く野趣あふれるスタイルで、水墨花鳥画に繋がりました。

花鳥表現の定型化した画題として有名な「蓮池水禽図」。鷺と蓮が描かれるのは、音が同じ「一路連科」、つまり科挙合格の願いが込められています。

景徳鎮窯の《五彩蓮池水禽文大甕》も、胴の部分に蓮池水禽が描かれています。稚拙さすら感じさせる表現ですが、のびのびとした画風は明るい生命力を感じさせます。

日本の花鳥画では、狩野派と小栗派の作品を紹介。小栗派はあまり聞きなれませんが、室町時代に狩野派より前に足利将軍家の御用絵師を務めていました。

江戸時代になると、明・清時代の作品を参照した作品が見られるようになります。円山四条派は「写生」を重んじた事で知られますが、かならずしも対象をそっくりではありません。

例えば長沢芦雪筆《竹狗子図》には、コロっとした犬が。写実的ではありませんが、子犬の愛らしさが見事に現れています。まさに、写生=生きているさまを写しているといえるでしょう。

なお、根津美術館は2020年度の展覧会スケジュールも発表。秋には全館を使って根津美術館が所有する国宝7件、重要文化財87件の全てが公開するという超豪華展「根津美術館の国宝・重要文化財」展が開催されます(2020年 11/14~12/20)。お楽しみに。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2019年9月6日 ]

※絵画はすべて、前期(9/7~10/6)と後期(10/8~11/4)で展示替え、もしくは巻替えされます。


 
会場根津美術館
開催期間2019年9月7日(土)~11月4日(月・祝)
所在地 東京都港区南青山6-5-1
TEL : 03-3400-2536
HP : http://www.nezu-muse.or.jp/
展覧会詳細へ 美しきいのち ― 日本・東洋の花鳥表現 ― 詳細情報
新型コロナウィルス感染予防にともなう、ミュージアム休館情報
取材レポート
足立美術館に「魯山人館」がオープン'
魯山人館オープン
昭和館「SF・冒険・レトロフューチャー」'
レトロフューチャー
太田記念美術館「月岡芳年
月岡芳年
アソビル「バンクシー展
バンクシー
ポーラ美術館「シュルレアリスムと絵画
シュルレアリスム
泰巖歴史美術館がオープン'
泰巖歴史美術館
クラシックホテル展
クラシックホテル
練馬区立美術館「生誕140年記念 背く画家 津田青楓とあゆむ明治・大正・昭和」'
津田青楓
郡山市立美術館「石田智子展」'
石田智子展
永青文庫「古代中国・オリエントの美術
細川ミラー
三菱一号館美術館「画家が見たこども」'
画家が見たこども
府中市美術館「ふつうの系譜」'
ふつうの系譜
東京国立近代美術館「ピーター・ドイグ」'
ピーター・ドイグ
横浜美術館「澄川喜一 そりとむくり」'
澄川喜一
東京国立博物館「法隆寺金堂壁画と百済観音」'
法隆寺金堂壁画
エリアレポート 大阪市立東洋陶磁美術館「竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コレクション」
[エリアレポート]
竹工芸名品展
エリアレポート 東京国立近代美術館「ピーター・ドイグ展」
[エリアレポート]
ピーター・ドイグ
エリアレポート 小泉八雲記念館「ハーンを慕った二人のアメリカ人」
[エリアレポート]
小泉八雲
第3回 インターネットミュージアム検定
B-OWND 工芸のマーケットプレイスミュージアグッズのオンラインショップ ミュコレ
2020年の展覧会予定(東京・名古屋・大阪 近郊)
皇室がご覧になった展覧会 博物館・美術館の情報
テレビでミュージアム 博物館・美術館の情報
エリアレポート(読者による取材記事) 博物館・美術館の情報
ニュース
一覧
東日本大震災・ミュージアム関連情報サイト MUSEUM ACTION
イベント検索ランキング
奇蹟の芸術都市バルセロナ 超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 SF・冒険・レトロフューチャー
開館60周年記念名品展Ⅰ モネからはじまる住友洋画物語 コートールド美術館展 魅惑の印象派 特別展「リサ・ラーソン-創作と出会いをめぐる旅」 THE ドラえもん展 NIIGATA 2020
博物館・美術館検索
ミュージアム干支コレクションアワード 干支コレクションアワード「鼠」
グランプリは《大根喰う(大黒)》でした
ミュージアムキャラクターアワード2018 ミュージアムキャラクターアワード
2019、グランプリは「つくぞう&つくみ」でした
刀剣乱舞(とうらぶ)に登場する刀たち 「刀剣乱舞-ONLINE-」に実装された刀、IM取材分をまとめました。
パートナーサイト 関連リンク集

             

博物館、美術館、展覧会の情報登録
博物館、美術館、展覧会に最適。広告のお問い合わせ
インターネットミュージアムへのお問い合わせ

Copyright(C)1996-2020 Internet Museum Office. All Rights Reserved.
ミュージアム・博物館・美術館の情報サイト[インターネットミュージアム]は、丹青グループが運営しています
協力/ (株)丹青研究所 、編集・制作/ (株)丹青社