静嘉堂文庫美術館「初春を祝う ― 七福うさぎがやってくる!」会場
三菱第4代社長で、兎年生まれだった岩﨑小彌太(1879-1945)の還暦を祝って制作された、兎の冠を戴く総勢58体の御所人形が、静嘉堂文庫美術館で公開されている。
人形は小彌太の夫人、孝子が京都の人形司・丸平大木人形店の五世 大木平藏に制作させたもの、福をはこぶ七福神と童子たちなどで、布袋と弁天は小彌太と夫人の姿を写したともいわれている。
衣装や持ち物、乗り物など、すべてが木彫彩色で精巧に仕上げられ、昭和14年(1939年)8月に、東京麻布の鳥居坂本邸における還暦祝賀会で披露された。
展覧会では祝賀の人形たちに加え、中国・日本の寿ぎの絵画、新春にふさわしい宴の器まで、吉祥性にあふれる作品を一挙に公開する。
「初春を祝う ― 七福うさぎがやってくる!」は静嘉堂文庫美術館で2023年2月4日(土)まで開催。入館料は一般 1,500円など。
静嘉堂文庫美術館「初春を祝う ― 七福うさぎがやってくる!」会場
静嘉堂文庫美術館「初春を祝う ― 七福うさぎがやってくる!」会場
静嘉堂文庫美術館「初春を祝う ― 七福うさぎがやってくる!」会場