東京・港区のサントリー美術館は、2023年の展覧会予定を発表した。
「没後190年 木米」は、江戸時代後期の京都を代表する陶工・文人画家である木米(1767~1833)の没後190年を記念した展覧会。優れた煎茶器や茶陶、個性あふれる絵画、文献資料などを一堂に紹介。(2023年2月8日~3月26日)
「吹きガラス 魅惑のかたち ― 古代から現代まで ―」(仮称)では、吹きガラスならではの表現を生み出した作り手の〈技〉を切り口に、古今東西の特色ある吹きガラス作品を紹介。あわせて、現代のガラス作家らによる技法研究の成果も展示する。(2023年4月22日~6月25日)
「虫めづる日本の人々」(仮称)では、古くから、和歌、物語、美術作品に登場し、季節の移り変わりや、人の心情を表わすものとして大切にされてきた「虫」をテーマに、大勢の人々が虫に親しんだ江戸時代を中心に、古くから育まれ現代へと受け継がれた日本の虫めづる文化を紹介する。(2023年7月22日~9月18日)
「激動の時代 ― 幕末明治の絵師たち」(仮称)では、江戸から明治へと移り変わる激動の時代、日本絵画の伝統を受け継ぎながら新しい表現へ挑戦した絵師たちを紹介。劇的で迫力ある造形や洋風表現を取り入れた画風、伝統と創意が結びついた表現など、多彩な作品を展示する。(2023年10月11日~12月3日)
「サントリー美術館コレクション名品展」(仮称)は、「生活の中の美」を基本理念に掲げて活動を続けてきたサントリー美術館のコレクションを振り返り、国宝・重要文化財指定作品のすべてと、「サン美と言えばコレ!」といった期待に応える数々の名品を一挙に公開する。(2023年12月20日~2024年1月14日)