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    レポート
    エヴァンゲリオン大博覧会
    東京都 | 東京都
    誕生から四半世紀を超え広まりつづけるエヴァカルチャー。その全容に迫る
    フィギュア、アパレル、伝統工芸品、ゲーム、イベント、モータースポーツ
    エヴァンゲリオンのプロダクトとプロジェクトが一堂に。展示総数4000点超

    TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の放映が始まったのは、1995年10月。「エヴァンゲリオン」の人気の広まりとともに、そのキャラクター、色、文字、デザインなど「エヴァイメージ」をまとった商品も数多く登場し、ひとつの文化といえる様相を成しています。

    展示総数4000点以上という膨大なボリュームで、さまざまな、“エヴァカルチャー”を代表的なカテゴリごとに紹介する展覧会が、渋谷ヒカリエで開催中です。



    渋谷ヒカリエ「EVANGELION CROSSING EXPO -エヴァンゲリオン大博覧会-」会場風景


    エヴァプロダクトがずらりと並ぶ会場。早速、カテゴリごとにご紹介しましょう。

    まずはフィギュア。エヴァンゲリオンのメカやキャラクターは造形作家の制作意欲を刺激し、1996年から97年にかけて、造形イベントの「ワンダーフェスティバル」はエヴァ一色になりました。

    この動きを背景に、才能あるアマチュア作家が大手メーカーの商品開発に参入するようになりました。



    「フィギュア」


    最初の「綾波レイ」フィギュアはコトブキから発売。

    追って海洋堂から「ベッドに横たわるレイ」が発売され、ともに話題を呼びました。



    コトブキ「綾波レイ」と、海洋堂「ベッドに横たわるレイ」


    自分がファンであることを周囲に伝えるメディアともいえる、ファッション。エヴァのアパレルは、実に多くのアイテムが発売されています。

    最初期のヒットは、使徒サキエルの顔をデザインしたCOSPAの Tシャツ。2007年には『:序』の公開のタイミングで、BEAMSがTシャツ専門レーベルでエヴァンゲリオンを展開しました。



    「ファッション」


    プラモデルやフィギュアだけでなく、デフォルメされたキャラクター商品も多数。エヴァンゲリオンのたまごっち「エヴァっち」も発売されました。

    また、商品展開されている販路も多彩。コンビニやゲームセンター、100円ショップなど、あらゆる場面でエヴァカルチャーが浸透しています。



    「トイ」


    一日の生活で見ても、さまざまなシーンに、エヴァイメージを見つける事ができます。

    カップラーメンやお菓子、パンなどの「食」や、家電、家具、アウトドア用品、工具、ペット用品など実に多彩。

    いわゆるアニメグッズの枠を大きく超えた広がりが、エヴァンゲリオンの特徴といえます。



    「ライフスタイル」


    企業コラボの原点は、1997年7月のUCC缶コーヒー「エヴァ缶」。劇場版の公開を控え、作品のPRにもつながりました。

    2021年の『シン・』では、ゼンショー・ホールディングスとコラボ。「すき家」「なか卯」など5業態を横断するキャンペーンが行われました。



    「企業コラボレーション」


    エヴァンゲリオンにおける「第3新東京市」が箱根であることから、2009年に箱根町観光協会は「エヴァンゲリヲン箱根補完マップ」を制作。

    箱根ロープウェイの桃源台駅は「第3新東京市駅」に、箱根小涌園ユネッサンでは湯を赤くした「セカンドインパクトの湯」も登場しています。



    「イベント」


    さまざまなキャラクターともコラボレーションしているエヴァンゲリオン。映画の公開にあわせ、2012年にはハローキティと、2021年にはシナモンロールとコラボしています。

    エヴァンゲリオンのカラーに塗装された500系新幹線の「500 TYPE EVA」から、『新幹線変形ロボ シンカリオン』とのコラボも実現しました。



    「キャラクターコラボレーション」


    既に世に出てから四半世紀を過ぎたエヴァンゲリオン。ここまでの存在になると予想していた人が、どれほどいたでしょうか。

    会場最後の公式ストア「EVANGELION STORE」では、最新のアイテムや本イベント限定商品はだけでなく、往年の人気商品の復刻、幅広いカテゴリーの商品が過去最大級の規模で用意されています。

    [ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2022年7月14日 ]

    Ⓒカラー

    渋谷ヒカリエ「EVANGELION CROSSING EXPO -エヴァンゲリオン大博覧会-」会場入口
    渋谷ヒカリエ「EVANGELION CROSSING EXPO -エヴァンゲリオン大博覧会-」会場風景
    渋谷ヒカリエ「EVANGELION CROSSING EXPO -エヴァンゲリオン大博覧会-」会場風景
    「エヴァパチンコ」
    エヴァンゲリオン初号機・前ねぶた
    光岡自動車「エヴァンゲリオン オロチ」
    渋谷ヒカリエ「EVANGELION CROSSING EXPO -エヴァンゲリオン大博覧会-」会場風景
    「エヴァンゲリオンレーシングチーム」
    会場
    ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ 9 階)
    会期
    2022年7月15日(金)〜8月26日(金)
    会期終了
    開館時間
    11:00~20:00、8月 26 日のみ 17:00 閉場 (最終入場は閉場の 1時間前まで)
    休館日
    会期中無休
    住所
    東京都渋谷区渋谷2丁目21−1 渋谷ヒカリエ9F
    公式サイト https://eva-x-expo.exhibit.jp/
    料金
    一般・学生 2,000円
    中高生 1,500円
    小学生 500円
    展覧会詳細 エヴァンゲリオン大博覧会 詳細情報
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